「セコム」という名前はテレビCMや街中のステッカーで誰もが目にしたことがあるでしょう。しかし「警備会社」というイメージは強くても、社名の意味や60年以上の歴史、警備以外の事業内容まで知っている人は多くありません。この記事では、セコムという会社の全体像をコンパクトに整理します。

この記事でわかること
- 「SECOM」という社名の意味と由来
- 1962年の創業から業界トップへと至る歴史の流れ
- 警備・保険・医療など多岐にわたる現在の事業規模
SECOMとは――社名の意味と由来
「Security Communication」から生まれた造語
「SECOM(セコム)」はSecurity Communicationを組み合わせた造語です。「人間と科学の協力による新しいセキュリティシステム」を一言で表すために作られました。
出典:セコム株式会社 IR情報
SECOMブランドの制定は1973年2月です。その後、1983年12月に社名も「日本警備保障株式会社」から「セコム株式会社」に正式改称されました。
日本初の警備会社として1962年に創業
セコムの前身「日本警備保障株式会社」は、1962年7月7日に飯田亮と戸田壽一の2人によって設立されました。これが日本初の民間警備保障会社の誕生です。
出典:セコム株式会社 IR情報
当時、「安全を売る」というビジネス自体が新しい概念で、自社の守衛が担っていた役割をアウトソーシングするモデルとして注目を集めました。
セコムの歴史――創業から業界トップへ
1964年東京オリンピック選手村警備で一躍有名に
創業から2年後の1964年、セコム(当時:日本警備保障)は東京オリンピックの選手村警備を担当しました。国際的な大舞台での実績は、同社の信頼性を一気に高めるきっかけとなりました。
出典:セコム株式会社 IR情報
翌1965年にはテレビドラマ「ザ・ガードマン」が放映され、「警備員」という職業と同社の存在が広く知られるようになりました。
1966年、日本初のオンライン安全システムを開発
1966年にセコムは、企業向けの日本初のオンライン安全システム「SPアラーム」を開発しました。それまで人が常駐して行っていた警備を、通信回線を使って遠隔で監視する仕組みです。この技術的転換が、その後のセコムの成長を支える柱となります。
出典:セコム株式会社 IR情報
機械が異常を検知し、センターが確認し、対処員が駆けつける「オンラインセキュリティ」の原型がここで確立されました。
1975年、世界初のコンピュータ・セキュリティ・システム稼働
1975年には世界初のCSS(コンピュータ・セキュリティ・システム)を稼働させました。コンピュータで複数拠点の警備情報を一元管理するこの仕組みは、世界的にも先駆的な取り組みでした。
1974年には東証二部に上場し、1978年には一部(現プライム市場)へ昇格。技術革新と事業拡大を両輪に、警備業界のトップへと駆け上がりました。
