家を建てるための費用と手続き
家を建てるといってもいったい何から始めればいいのか見当もつかず不安。ほとんどの人が初体験になる住宅建築、不安になるのも当然です。ここでは土地購入から住宅購入までの手順とざっくりした費用を解説します。
家を建てるための費用
土地の代金
注文住宅で家を建てる場合、多くの人が土地の購入をします。まずは売買契約を結び手付金(土地価格の5~10%)を支払います。次に土地の引き渡し前に残金と諸費用を支払います。諸費用とは不動産会社への仲介手数料や、登録免許税などです。目安はだいたい土地代金の4~5%ほどになります。
これらは建物と土地を別々に考えた場合ですが、土地を探してから建築会社に住宅の建築を頼むと割高になることが多いようです。建築会社に土地探しも頼むと総予算を伝えることで見合った土地の提案もあり、何かと合理的です。
家の建築
注文住宅の価格として宣伝されているのは「本体工事費」の価格。実際にはその20~30%がそれ以外の上乗せでかかってきます。なので本体価格を予算の7~8割程度を目安にするといいでしょう。
本体工事費のほかに付帯工事(地盤改良や外構工事など)が15~20%、申請などの諸費用が5~10%。例えば「本体工事費」が3000万円の家なら総額でざっくり3600万円~3900万円かかる計算になります。
完成後にかかる費用
完成後は引っ越しの代金や、新しい家具、家電などの購入費用がかかります。不動産取得税や登録免許税、地震・火災保険費用、住宅ローンの手続き費用などこまごまとした費用がかかってきます。
家を建てるための手続き
まずは建築会社に見積もり依頼
家のイメージや予算が決まったら建築会社に見積もり依頼をしましょう。土地の購入も含め、数社に相見積もりを取るのが一般的です。同じ条件や希望を出して2~3社で相見積もりを出してみましょう。
工事請負契約
気に入った建築会社を決め、実際に間取りやデザインなど詳細に決めていきます。プラン内容や費用などで納得できたら正式に「工事請負契約」を結びます。
住宅ローン申し込み
契約したらいよいよ住宅ローンを申し込みます。建築会社が代行してくれる場合が多いですが、今後何十年と払っていくローンなのでしっかりと資金計画を立て、建築会社任せにしないようにしてください。
工事完成・入居へ
工事が完成したら引き渡しとなりますが、その際、工事の責任者や営業担当者と共に建物のチェックを行います。この時点で不具合が見つかったら修理を依頼してください。不具合もなく工事が完成していたら引き渡しとなります。完了検査済証や保証書を受け取り引き渡し完了です。不動産登記(この土地・建物は私のものですと公に記す)を行いましょう。