ETFを選択するメリットとデメリット
ETFと投資信託に差があることはわかりましたが、ETFを選択するメリットはあるのでしょうか。また、ETFを選択したときにデメリットというのはどれだけ発生するのでしょうか。詳しく見てみましょう。
ETFのメリット
運用状況を把握しやすい
ETFは投資信託に比べ、株に投資し株価指数との連動を目指すことに尽きるため、非常にシンプルです。ETFならば株価に注目していれば結果が見えやすいと言えるのです。
ETFの投資先が株以外であっても考え方は同じで、投資先に使われている商品の指数との連動を目指すことに変わりはないため、なにに投資しているのか把握しておけば、投資先の商品の指数に注目して行動することができるのです。
信託報酬が安い
ETFは投資信託に比べ、信託報酬が安い傾向にあります。これは、ETFならば投資家が株のように売買することができるからです。報酬は運用してもらっている期間と資金に応じて支払う金額の差が出てくるため、安いに越したことはありません。
ETFのデメリット
リターンはほかの金融商品に比べ少ない
ETFに限らず、投資信託を行う場合でも、株や先物取引へ投資を直接行う場合でも、リターン欲しさに行うケースが多いでしょう。しかし、ETFは指数との連動を目指し安定した運用を目指されてしまいます。安定性がある故に、ほかの金融商品よりもリターンが少ないのです。
徐々に利益を出しており、まだまだ保有している価値がある投資先があったとしても、指数との連動を目指すために手放してしまうケースもあります。そのため、大きくリターンを得たい方には不向きと言えるでしょう。
上場廃止になってしまう恐れもある
ETFは投資信託と違い上場しているため、もし上場廃止になってしまったらそのままでは取引ができなくなってしまいます。そのため、別のETFへ再度投資するか、投資信託に手を出してみるか、投資はあきらめ撤退するかなどの選択を迫られます。再度投資するにせよ撤退するにせよ、残っていた資産はいったん現金化する必要が生まれるのです。