国民年金基金のメリットとデメリットを紹介
この記事では、国民年金基金の概要やメリットとデメリットについて紹介します。現在、国民年金保険料を支払っているが、老後の受給額に不安を抱えている人もいるかもしれません。自営業・フリーランスの方や、国民年金基金が気になっているという方は、参考にしてみてください。
国民年金基金の概要
国民年金基金とは、自営業やフリーランスの方のための年金額を増やせる年金制度で、会社員と同様に、公的年金を上乗せできる仕組みのことです。加入対象者は以下の通りです。
- 国民年金の第1号被保険者
- 60歳以上65歳未満の方や、海外居住者で国民年金に任意加入している方
国民年金に上乗せして受給することで、老後の生活で毎月必要な生活資金の土台となります。
国民年金基金のメリットとデメリット
国民年金基金のメリットとデメリットを紹介します。まずメリットは以下の5つがあります。
- 一生涯受け取れる終身年金
- 掛金や年金額が変動しない
- 税金の優遇
- 掛け捨てにならない
- 自由なプラン設計
平均寿命が長くなることで、長生きリスクが心配という方もいるかもしれません。国民年金基金は終身年金なので、どれだけ長生きしても、生きている限りは年金が受け取れます。そのため65歳から生涯受け取れる国民年金基金は、長い老後の生活を支える土台となるので安心です。
加入時の掛金額は払込期間終了まで変わることはありません。掛金の額に応じて将来受け取れる年金額が確定するので、老後のマネープランが立てやすいのも魅力です。また、国民年金基金の掛金は、全額が社会保険料控除の対象となり、確定申告により税金が軽減されます。受け取る年金も、公的年金等控除の対象となるため、将来に備えながら節税もできる優れた制度です。
国民年金基金に加入している方が、万が一 早期に亡くなった場合は、家族に遺族一時金が支給されます。かけていたお金が掛け捨てになるわけではないので安心です。自由にプラン設計ができるのも大きな魅力で、20歳から65歳になるまで、いつでも加入できます。年金額や受取期間の設計、加入後の年金や掛金の額も口数単位で変更もできるため、ライフプランに合わせて柔軟な対応が可能です。
次にデメリットとして、以下の2つを紹介します。
- 一旦加入すると、自己都合でやめることはできない
- 物価変動に対応できない
国民年金基金は加入は任意のタイミングで可能ですが、加入後に自己都合でやめられないのは、デメリットといえます。メリットも大きいですが、自分の都合でやめられないのであれば、加入は慎重に行ってください。
また物価変動に対応できないのも大きなリスクです。年金をもらうタイミングで物価が高騰していれば、加入時の想定では生活費が足りなくなる可能性もあります。物価上昇に対して年金額の増額などはないので注意してください。