国民年金の仕組みや受給条件を紹介

この記事では、国民年金の仕組みや受給条件を紹介します。国民年金保険料を納付してはいるが、詳しく制度を理解できていないという方もいるかもしれません。老後の生活に大きな影響のある年金制度なので、制度の仕組みを知りたい方は、この記事を参考にしてみてください。

国民年金の概要

日本の年金制度は国民年金と厚生年金の2階建て構造となっており、1階部分が国民年金です。日本に住んでいる20歳から60歳未満までのすべての人が加入するもので、基礎年金ともいいます。支給開始は65歳からで、納付した期間に応じて給付額が決定されます。納付すべき国民年金保険料は原則として全員が一律です。2025年4月時点の調査では、令和7年度の支給額は1ヶ月あたり17,510円となります。

国民年金の加入条件は以下のとおりです。

  • 日本国内に住んでいる
  • 20歳以上60歳未満である
  • 厚生年金など他の年金制度に入っていない

3つ目の条件は、厚生年金の加入要件に当てはまる場合は、厚生年金に加入するためです。例えば、会社に就職をして企業の厚生年金に入る場合などです。また例外的に加入ができるケースもあります。

  • 海外に住んでいて日本国籍を持ち60歳未満の方が希望する場合
  • 60歳以上65歳未満で老齢基礎年金の受給資格が足りない方

上記のような方は、例外的に国民年金に任意加入が可能です。

国民年金の受給条件

国民年金の受給条件は以下のとおりです。

  • 原則として65歳になっている
  • 受給資格期間が10年以上であること

国民年金の受給は、基本的に65歳から始まるので、原則として受給条件は65歳になっていることとなります。しかし、年金がはやくもらえるかわりに減額される「繰り上げ受給」や、遅くもらうかわりに増額される「繰り下げ受給」という制度もあります。自分のライフプランなどを考えて、自分に最適だと思う年齢で受給を開始してください。

国民年金を受給するためには、保険料納付済期間と保険料免除期間などを合算した受給資格期間が10年以上あることが必要です。もしも未納になっている期間があり、受給資格期間を満たしていない場合は、追納をして年金保険料を納めることも可能です。追納できる期限は10年と定められているので、もしも10年以内の未納があれば、保険料を納付してください。

もしも60歳になって受給資格期間を満たしていない場合は、任意加入をして保険料を納めることも可能です。年金は老後生活の基盤を作る重要な制度ですので、受給資格期間は満たしておくことが大切です。