国民年金は満額でいくらもらえるのか計算方法なども紹介
この記事では、国民年金は満額でいくらもらえるのか、計算方法なども紹介します。毎月保険料を支払っているなかで、将来の自分がどれくらいもらえるのか、年金の受給額が気になるという人もいると思います。年金受給額や計算方法を知りたい方は、参考にしてください。
老齢基礎年金満額の金額はいくら?
2025年4月時点の調査によると、令和7年度の老齢基礎年金の満額受給の方の年金額は月額69,308円で、年間では831,700円になります。これは昭和31年4月2日以降に生まれた方の場合です。昭和31年4月1日以前に生まれた方の場合は、月額69,108円、年間829,300円の支給となります。
受給する方の生年月日によって、支給額が異なりますので、自分自身の支給額がいくらになるのか確認してみてください。
満額受給の条件ともらえる年金の計算方法
老齢基礎年金の満額受給の条件は、20歳から60歳までの40年間の国民年金保険料をすべて納めることです。1ヶ月でも未納の期間があれば、満額受給にはなりませんので、注意してください。
次にもらえる年金の計算方法を紹介します。計算方法は、「老齢基礎年金の年額=満額年金受給額✕(保険料納付済み月数+免除月数の減額の割合)÷480」となります。480というのは、満額受給に必要な納付月数(20歳から60歳までの40年間)です。令和7年度の満額年金受給額は、昭和31年4月2日以降に生まれた方は831,700円で、昭和31年4月1日以前に生まれた方は、829,300円となります。
免除月数の減額の割合は、国民年金保険料の一部免除(4分の3免除や4分の1免除など)の種類によって定められている減額の割合を、一部免除を受けている日数にかけて求めます。減額の割合は以下の通りです。
- 全額免除→免除月数✕1/2
- 4分の1免除→免除月数✕5/8
- 半額免除→免除月数✕6/8
- 4分の3免除→免除月数✕7/8
全額免除や半額免除などの承認を受けた場合、減額された保険料を納めていない場合は、未納期間扱いとなってしまうので注意が必要です。あとから保険料を追納した場合は、保険料納付済期間に含まれます。保険料の未納期間があれば、その分だけもらえる年金の受給額が減ってしまいます。年金受給額は定年退職後の生活を支える重要なお金なので、未納期間がある場合は支払うことが大切です。