主なメリットは税制面

確定拠出年金の最大のメリットとしては税制面での優遇措置に寄る所が大きいでしょう。拠出金額を全額所得控除とすることができるのです。拠出金額は企業型や個人型、厚生年金基金の有無で変わりますが、場合によっては数万円単位の節税効果を生み出します。
また、通常このような資産運用を行った場合、運用益に対して20%の課税が行われます。しかし、確定拠出年金に置ける運用益は課税対象にならず、直接複利に回すことができます。長い期間で見るとこの非課税の差は数百万単位の運用益に変わってくるためかなり大きいメリットと言えるでしょう。
確定給付型と違って自身の運用益で給付金額が決まってくるために、経済状況・金融知識などを深めていき、適切な運用をしていくことによって給付金額を大きく増やせる可能性もあります。

デメリットは無いの？

投資的にみるとリスクが生じる

確定拠出年金のデメリットとしては投資的な要素が入ってくる部分でしょう。つまり運用益次第では減ることも考えられます。ただ投資リスクは生じますが、上記のメリットで挙げた運用益の非課税と言った部分があるため、トータルで見ると通常の投資よりも利益は上げやすいかもしれません。

60歳まで引き出せない

もう一つが原則60歳まで引き出せない点にあります。短期的な利益を出すものではなく、あくまで年金として、という要素であることは忘れないようにしましょう。短期間で動かせないということは長期間に渡り非課税で運用する状況になるため、必然的に利益は上がりやすいと言えるでしょう。